恋愛結婚の豆知識としては、日本において第二次世界大戦以前は主流ではなかったことが挙げられます。
戦前までは家長制が根底にあり、結婚は本人同士の意思よりも家と家の結びつきという要素が大きかったのです。
幼い頃に古い映画やドラマを見て「愛し合っているのに結婚できないのは可哀想」と感じ、お見合い結婚に抵抗感を抱いた人も多いのではないでしょうか。お見合いの形式も今のように会ってから断れるようなものではなく、ほぼ父親同士が決めていたのも人権侵害に近いものがありますよね。
かくして戦後はそういった形態でのお見合いも減り、いわゆる自由恋愛を経ての恋愛結婚が増加しました。
ただ仲介役の女性などの結婚に関してお世話をする人は今より多く、お見合い結婚の割合もまだまだ多かったのです。
戦前のように断れない物でもなく、条件と相性さえ合えば悪くないシステムです。
しかし時代はさらに恋愛至上主義になり、いつしか社会的なお見合いシステムは廃れていきます。
第2次ベビーブームの世代ではお見合い経験がある方がおそらく少数です。このシステムが減少したことも、現在の未婚率の高さに繋がっていると、一説では言われています。
恋愛結婚についての豆知識として、結婚後の満足度は実はお見合い結婚の方が高いと知っていましたか?
恋愛期間があるのでお互いのことは知っていますが、結婚にいたるまでお互いの家についてはそれほど知らないですよね。
いざ結婚して問題が起こると、「こんなはずじゃなかった」と後悔する確率が、お見合い結婚より断然高くなってしまうのです。
とはいえ恋愛結婚には当人同士の自由意思、築いてきた絆、自分で選んだ責任感があります。
好きな人と自由に結婚できる幸せをかみしめ、初心を忘れずに生活していきたいですね。